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ニュースリリース

世界環境デー

2023年06月05日
今年の「世界環境デー」にあたり、プラスチック汚染をやめようと呼びかけます。世界では毎年、4億トンを超えるプラスチックが生産されており、その3分の1が使い捨てです。

毎日、2,000台を超えるごみ収集車に満載した量のプラスチックが、海洋、河川、湖沼へと投棄されています。その影響は、破滅的です。マイクロプラスチックは、私たちが口にする食料、飲む水、そして呼吸する空気へと入り込みます。

プラスチックは化石燃料から作られているので、私たちがプラスチックの生産量を増やせばより多くの化石燃料を燃やすことになり、気候危機を一層悪化させます。

しかし、私たちには解決策があります。昨年、国際社会はプラスチック汚染に終止符を打つため、法的拘束力のある協定について交渉を開始しました。これは有望な一歩ですが、私たちは総力を挙げねばなりません。

国連環境計画(UNEP)の新たな報告書によれば、私たちが直ちに行動を起こしてプラスチックを再利用・リサイクルし、プラスチックから方向転換して素材を多様化できれば、2040年までにプラスチック汚染を80%軽減できるのです。

政府、企業、消費者ともに、私たちは一丸となってプラスチックへの依存を断ち切り、廃棄物ゼロを掲げ、真の循環経済を構築しなければなりません。すべての人々にとって、よりクリーンで健全かつ持続可能な未来を、ともに築こうではありませんか。

(アントニオ・グテーレス 国連事務総長メッセージより)