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ニュースリリース

チェルノブイリ災害から35年に寄せる

2021年04月26日
きょう、私たちは1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原子力発電所での事故から35年を迎えます。それは、歴史上で最も深刻な原子力事故の一つとなっています。数十万人の人々が、放射線による被害を受けました。およそ35万人が、重度の汚染地域にある家を離れることを余儀なくされ、人々の生活に深刻な傷跡と長期的な影響を残しました。そうした人々の苦しみが忘れ去られてはなりません。

きょうのこの日は、ベラルーシ、ロシア連邦、ウクライナの各国政府が主導する復興への取り組みと、綿密な調査を行い、緊急時計画とリスク削減へとつながる重要な分析結果を提供した科学者たちの努力を認識する機会です。

国連は1986年以降、チェルノブイリ周辺地域の人々のニーズに応える支援を行ってきました。国連国別チームを通じて市民社会、国際パートナー、ドナーと協力し、当初は緊急・人道支援に始まり、やがて復興や社会的・経済的発展のための支援を実施してきました。

私たちの共同での取り組みは、一定の成功を収めています。原発事故で直接的な被害を受けた地域で活動する中小企業の数は、2002年の2,000社から今日では3万7,000社に増加しています。また、数千人という地元住民、コミュニティー指導者、医師らが健康上のリスクに関する訓練を受け、健康的なライフスタイルを促進しています。

チェルノブイリ災害は、各国政府が学者、市民社会その他と共通の利益に基づいて協働し、収束させることができました。このことは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに対応する今日の取り組みに、重要な教訓を残してくれています。

災害に国境はありません。しかし、私たちが協力すれば、災害を防止・抑制し、すべての被災者を支援し、力強く復興すべく、努力することができるのです。


(アントニオ・グテーレス 国連事務総長メッセージより)